ニワトリの卵のような 真っ白な並ウズラ卵

通常ウズラの卵は 特有な黒い斑の模様がありますが
ニワトリの卵のような まっ白なウズラ卵を産む系統がいます、

ウズラの青い卵と真っ白卵の遺伝子は 解明されています。




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卵殻色の突然変異は、
これまでに2種類の常染色体性遺伝子が発見されている。

野生型卵殻(Wildーtype Eggshell)は、
その表面にプロトポルフィリンとビリベルジンの色素が付着して、
鶉卵特有の斑紋を呈する。
雌は、個体ごとに特徴的な斑紋を有する卵を、
生涯にわたって産卵する。

白色卵殻(White Eggshell)は、
劣性の対立遺伝子(we)のホモ型(we /we )で発現する。
卵殻の表面は、白墨のような光沢のない白色を呈する。
この遺伝子型を有する雌は、生涯にわたって白色の卵を産卵する。

青磁色卵殻(Celadon Eggshell)も、
劣性の対立遺伝子(ce)のホモ型(ce/ce )で発現する。
卵殻の表面は、焼物の青磁のような光沢のある青磁色を呈する。
この遺伝子型を有する雌は、生涯にわたって青磁色の卵を産卵する。

白色卵殻と青磁色卵殻の両遺伝子座は、
互いに異なる常染色体上にあるが、両者の二重劣性ホモ型(we/we:ce/ce)は、光沢のある白磁色を呈する。

『世界家畜品種事典』(東洋書林、2006年)から、引用。